8/4 NHKonline 農家が種牛育成グループ設立 宮崎県が一括して所有してきた種牛が去年の口てい疫で主力の 5頭を除いて処分されたのを受けて、県とは別に種牛を育成す る畜産農家のグループが4日設立され、今後、人工授精用の精 液を県内の農家に提供していくことになりました。 このグループを設立したのは、口てい疫でほとんどの牛が処分 された宮崎県の西都・児湯地域を中心とする畜産農家たちです。 高鍋町で開かれた4日の設立総会には、県内の農家ら100人 近くが出席しました。 宮崎県では、これまで県が種牛を一括して所有し血統の改良を 進めてきましたが、去年の口てい疫で50頭が処分され主力の 5頭だけが残ったため、一部の農家から血統の偏りを懸念する 声が出ていました。 このためグループでは、独立行政法人の「家畜改良センター」 が育成した県の種牛と血統が違う2頭の種牛を借り受けて、県 内の農家に人工授精用の精液を提供することにしています。 2頭の飼育は県内でただ1人、県とは別に種牛を育てて口てい 疫ですべて処分された高鍋町の薦田長久さんに委託されること になっています。 グループでは、この秋にもこれらの種牛から採取した精液を県 内に広く供給したいとしています。 グループの代表を務める木城町の畜産農家の中林正悦さんは 「2頭の種牛が新しい宮崎の畜産を築いていく原動力になるこ とを期待している」と話しています。 08月04日 19時41分 種雄牛育成の団体設立 西都・児湯繁殖農家 2011年08月05日  昨年の口蹄疫で県所有の種雄牛が5頭にまで減り、精液の 供給不足が懸念されるとして西都・児湯地域の繁殖農家が4日、 新生みやざき畜産協議会(中林正悦会長、10人)を設立した。  今後、種雄牛の育成と会員増を進めながら人工授精用の精 液ストローを供給し、交配の選択肢を広げていくという。  同日は高鍋町内で設立総会を開き、その後、全国肉牛事業 協同組合(全牛協)から種雄牛候補2頭の貸与を受けた。2頭は 独立行政法人・家畜改良センターで飼育され、全牛協に払い 下げられた「光聖」(2歳)と「第20寿恵桜」(1歳)。光聖は口 蹄疫で殺処分された本県の名種雄牛「安平」のひ孫に当たる。